看護師の離職時届出は、退職の準備と一緒に確認しておきたい制度です。「次の職場が決まっていても必要?」「しばらく休むのに求人へ応募しないといけない?」と迷うこともあります。この記事では、対象、届出方法、準備する情報、求人登録との違い、登録後の変更を5つに整理します。結論は、勤務先への退職届とは別に、ナースセンターへの届出を確認すること。復職時期がまだ決まっていない方も、自分の状況に合わせて相談できます。
最終確認:2026年10月13日。厚生労働省と日本看護協会の公式案内を基にした一般的な説明です。個別の届出や操作は、都道府県ナースセンターと公式サイトで確認してください。
休職期間を経て働き始める準備の全体像は、看護師のブランク明けの復職準備で整理しています。
具体的に転職先を探す段階では、相談内容やサポートの特徴も比較できます。
看護師の離職時届出は何のための制度?
離職した看護職とナースセンターがつながり、状況に応じた復職支援や情報提供を受けられるようにする制度です。
勤務先への退職届とは別の手続き
勤務先に退職の意思を伝える退職届と、離職時に連絡先などをナースセンターへ届け出る手続きは目的が異なります。前者は勤務先との退職手続き、後者は看護職の就業支援につながるための届出です。師長や人事担当者へ退職を伝えただけで、ナースセンターへの届出も済んでいるとは限りません。
都道府県ナースセンターは、看護職の職業紹介、研修、相談などを行う拠点です。離職後も情報や支援につながれるよう、自分の免許や連絡先、就業状況を届け出ます。病院が代行する方法もあるため、自分で届け出るのか、勤務先の支援を受けるのかを確認しましょう。
制度の概要は厚生労働省の看護師等免許保持者の届出制度、退職の提出書類は看護師の退職届の書き方と提出時期で確認できます。
法律では届出に努める「努力義務」とされている
看護師の離職時届出は、看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づく努力義務です。「届出に努めなければならない」という位置付けを、別の義務的な届出と混同しないことが大切です。離職後の相談や研修の情報にアクセスできるよう、対象と方法を確認して準備しましょう。
復職の予定が決まっていないと入力できないと考えたり、登録したらすぐ就職する約束になると考えたりする必要はありません。今の状況を正確に届け出て、必要な支援について相談します。制度の根拠は看護師等の人材確保の促進に関する法律(第16条の3)で確認できます。
届出前に確認する5つのことは?
看護師の離職時届出では、対象、方法、情報、求人登録、変更の順に確認すると、何を準備すればよいか整理できます。

| 項目 | 確認する内容 | 相談の例 |
|---|---|---|
| 1.対象 | 資格と現在の就業状況 | 次の職場が決まっている場合の届出はどうしますか |
| 2.方法 | 本人届出・勤務先の代行 | 勤務先で届出を代行する予定はありますか |
| 3.情報 | 免許番号、住所、連絡先 | 免許情報が分からない場合の確認方法を教えてください |
| 4.求人登録 | 届出と職業紹介の登録の違い | 復職時期が未定でも情報を確認できますか |
| 5.変更 | 転居・就業状況の更新 | 再就職したらどこから変更しますか |
1.次の就職先が決まっていても対象を確認する
厚生労働省のFAQでは、次の就職先が決まっている場合でも、病院等を離職する場合は届出の対象とされています。「休む期間がないから関係ない」と判断せず、退職日や新しい職場へ入る予定を伝えて確認しましょう。
対象資格は看護師だけでなく、保健師、助産師、准看護師も含まれます。また、免許はあるものの看護の仕事をしていない場合、免許取得後すぐには働かない場合なども制度の対象として案内されています。以前に離職して長い期間が経っている方も、現在の状況をもとに窓口へ相談できます。産休・育休など在籍中の休業を、退職と自己判断で同じに扱わないでください。
2.本人で届け出るか勤務先の代行かを確認する
本人が公式の届出サイト「とどけるん」から登録する方法のほか、勤務先が本人の同意を得て代行する方法があります。退職時の案内がある場合は、代行の有無、確認する内容、どの段階で完了したと分かるかを人事担当者へ聞きましょう。
「病院で手続きするはず」と思い込まず、実際に代行されるかを確認します。すでに届出したことがある場合も、新しいアカウントを繰り返し作る前に既存登録の扱いを問い合わせてください。インターネット環境がない方は書面での届出も案内されています。必要な用紙と提出先は、近くのナースセンターで確認しましょう。
本人届出と代行届出の根拠:日本看護協会の離職時等の届出制度の案内。
3.免許と連絡先、就業状況の情報を準備する
届け出る事項は、氏名・生年月日・住所、電話番号やメールアドレスなどの連絡先、免許の登録番号・登録年月日、就業状況です。退職後に勤務先のメールアドレスが使えなくなる場合は、今後も確認できる連絡先を準備してください。転居の予定がある方は、現在の情報と変更後の更新を分けて確認しましょう。
免許の番号などは、記憶から推測して入力せず、免許証の記載を確認します。免許証が見つからない、複数資格の入力が分からないといった場合は、公式窓口へ問い合わせてください。この届出と、免許証の再交付や籍の訂正は別の手続きです。再交付の確認をしたい方は看護師の内定後・入職準備の確認から、提出書類全体も整理できます。
4.届出とeナースセンターの求人登録を分けて確認する
「とどけるん」は届出のサイト、eナースセンターは無料職業紹介に使うサイトです。看護師の離職時届出と求人の紹介を希望する登録は、同じ意味ではありません。登録画面の案内で、職業紹介への登録を希望するかなど、自分が選ぶ項目を確認してください。
しばらく休む、家族の介護を優先する、進学するなど、すぐの復職が難しい方もいます。届出を確認するために、応募する職場まで決める必要があると考えないでください。相談や研修の情報を受けたいのか、具体的な求人を探したいのかを分けて伝えると、必要な案内を受け取りやすくなります。
具体的に転職先を探す段階では、相談内容やサポートの特徴も比較できます。
5.転居や再就職などの登録後の変更を確認する
届け出た情報が変わったときは、住所、連絡先、就業状況などを見直します。厚生労働省は、届出時のIDでログインし、マイページの内容を変更する方法を案内しています。画面や操作方法が分からない場合は、最新の公式案内と窓口で確認してください。
転居するときは新しい住所だけでなく、電話番号やメールが使えるかも確認しましょう。再就職した後も、離職中のままになっていないかを確認します。ログインできないときに認証情報を人へ送ったり、複数の登録を重ねたりせず、公式の問い合わせ窓口へ相談することが大切です。
しばらく復職しない場合はどう相談する?
復職時期がまだ決まっていなくても、その状況と希望する情報を分けて伝えられます。
今の暮らしに合う支援を、必要な範囲で相談する
退職後にまず休養したい、子育てや介護と両立できる時期を考えたいなど、事情は人によって異なります。届出や相談では「働き始めたい時期は未定」「研修の情報を知りたい」「連絡を受けやすい時間帯」など、現在分かることを伝えましょう。私生活の事情をすべて詳しく説明しなければならないと考える必要はありません。
ナースセンターでは復職に向けた研修や相談、無料職業紹介などが案内されています。研修の内容、開催時期、費用、託児の有無などは地域や事業により異なるため、自分の地域の最新案内を確認してください。「全国どこでも同じ研修が無料で受けられる」「登録すれば必ず希望職へ就職できる」という保証とは分けて考えます。
復職支援の説明は厚生労働省のブランクを経て働く看護職の支援案内で確認できます。働く条件を考えるときは看護師の転職先の教育制度の確認も参考にしてください。
問い合わせるときは何を伝えればよい?
看護師の離職時届出について、資格、退職や就業の状況、まだ分からない項目を短く伝えましょう。
届出の相談と復職支援の希望を分けて伝える
次は問い合わせ内容を整理するための例文で、実体験ではありません。自分の状況に合わせて日付や希望を変えて使ってください。
看護師免許を持ち、〇月〇日に勤務先を退職予定です。勤務先による代行届出の予定は確認中で、自分で届け出る場合の方法と準備する情報を知りたいです。復職時期は未定ですが、相談や研修の情報についても確認できますでしょうか。
すでに登録済みなら、その事実を先に伝えます。ログインの相談ではエラーの内容と確認した日時を控え、パスワードはメール本文やスクリーンショットに含めないようにしましょう。転職先が決まっている方の入職準備は看護師の転職初日の流れと持ち物で確認できます。
看護師の離職時届出は何から始める?
自分の就業状況と、勤務先による代行の有無を確認するところから始めましょう。本人で届け出る場合は、免許情報と退職後も使える連絡先を用意します。
求人探しと届出を分け、休養や復職の予定に合わせて必要な支援を確認してください。登録後に住所や就業状況が変わったら、情報の更新も忘れずに確認しましょう。
具体的に転職先を探す段階では、相談内容やサポートの特徴も比較できます。
よくある質問
看護師の離職時届出は次の病院が決まっていても対象ですか?
厚生労働省のFAQでは、次の就職先が決まっていても病院等を離職する場合は届出の対象とされています。退職と入職の予定を伝えて確認してください。
准看護師や助産師も届出の対象ですか?
看護師だけでなく、保健師・助産師・准看護師も対象資格です。免許と現在の就業状況を基に、ナースセンターで確認できます。
インターネットが使えない場合はどうしますか?
書面での届出も案内されています。必要な届出票と提出方法を、近くのナースセンターへ問い合わせてください。
届け出るとすぐ求人に応募しないといけませんか?
届出と職業紹介への登録や応募は分けて確認します。復職時期が未定ならその状況を伝え、必要な相談や情報提供について確認してください。
