未経験から不動産業界へ転職したいものの、「営業がきつそう」「宅建がないと難しいのでは」と迷っている方もいるでしょう。
「不動産業界って稼げそうだけど、営業がきつそう」
「未経験でも転職できる?」
「宅建を持っていないと無理?」
転職活動を始めたときは、不動産業界に対してそんなイメージを持ちやすいものです。
求人を見ると「未経験歓迎」「高収入可能」と書かれている会社が多い一方で、口コミを見ると「ノルマがきつい」「休日が少ない」という話もあります。調べれば調べるほど、何を基準に会社を選べばよいのか分からなくなることもあります。
結論からいうと、不動産業界への転職では「不動産会社ならどこでも同じ」と考えないことが一番重要です。売買・賃貸・管理など仕事内容によって、働き方はかなり違います。
この記事では、未経験から不動産業界への転職を考える人に向けて、転職活動で確認したい5つのポイントを体験談風に紹介します。
この記事の「体験談風」表現について
この記事は、実在する特定個人の体験談ではありません。不動産業界への転職でよくある悩みや失敗例をもとに構成した解説記事です。以下の一人称表現も、実在人物の発言や当サイト独自インタビューを示すものではありません。
転職活動全体の流れを先に整理したい場合は、20代・第二新卒の転職完全ガイドも参考にしてください。
不動産業界への転職を考えたきっかけ
給料を上げたい気持ちから求人を見始めた
転職を考え始めた一番の理由は、給料でした。当時は一般企業の営業職で、年収は約380万円。毎年の昇給もわずかでした。
「このまま10年働いても、大きく年収は変わらないかもしれない」
そう感じて転職サイトを見ていたとき、目に入ったのが不動産営業の求人です。
- 未経験歓迎
- 月給30万円以上
- インセンティブあり
- 年収600万円以上も可能
正直、最初に感じたのは「不動産営業なら今より稼げるかもしれない」という期待でした。ただ、ここで最初の失敗をしました。給与ばかりを見て、仕事内容をほとんど確認していなかったのです。
不動産業界にはどんな仕事がある?
「不動産営業」でひとまとめにすると失敗しやすい
転職活動を始めてから気づいたのが、不動産業界にはかなり多くの仕事があることでした。代表的な仕事は次のとおりです。
| 職種 | 主な仕事内容 |
|---|---|
| 賃貸仲介 | 部屋を探している人へ物件を紹介 |
| 売買仲介 | 不動産を売りたい人・買いたい人を仲介 |
| 不動産販売 | 新築住宅やマンションなどを販売 |
| 不動産管理 | オーナーに代わって物件を管理 |
| 用地仕入れ | 土地や物件を仕入れる |
| 投資用不動産営業 | 投資家へ物件を提案 |
最初は「不動産会社=家を売る仕事」くらいにしか思わないかもしれません。しかし実際に求人を比較すると、仕事内容も給与体系も休日もかなり違います。
未経験から不動産業界へ転職するなら、最初に職種を絞ったほうが求人を選びやすくなります。仕事内容や必要な知識は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tagの住宅・不動産営業」でも確認できます。
未経験から不動産業界へ転職|失敗しかけた5つのポイント
結論:高収入という表示だけで決めず、給与の内訳、休日、研修、資格、営業方法を確認します。
1.年収だけで求人を選んでいた
最初に見ていたのは、とにかく年収です。「年収800万円可能」「1年目から高収入」という求人を見ると魅力的に感じます。
しかし、詳しく見ると給与の中でインセンティブが占める割合が大きい会社もありました。
- 基本給25万円
- インセンティブあり
- 想定年収400万~800万円
800万円だけを見ると魅力的ですが、全員が800万円になるわけではありません。そこで見るようになったのが、固定給、インセンティブ条件、平均的な年収、試用期間中の給与、賞与です。
「最高年収」ではなく、自分が入社した場合に現実的にいくらになるかを見ることが重要だと感じました。
2.休日を確認していなかった
前職では土日休みだったため、不動産会社も同じような感覚で探していました。ところが賃貸や売買仲介では、土日が繁忙日になる会社もあります。
- 火曜・水曜休み
- 水曜+シフト休
- 完全週休2日
- 週休2日
特に家族や友人と休日を合わせたい人は要注意です。給与が上がっても「家族と休みが合わなくなった」となれば、転職を後悔する可能性があります。
3.「未経験歓迎」をそのまま受け取っていた
未経験歓迎という求人はたくさんあります。しかし、未経験で応募できることと、仕事が簡単なことは別です。
- 物件知識
- 契約手続き
- 住宅ローン
- 法律
- 接客
- 営業
営業職であれば、お客様とのコミュニケーションも必要です。未経験歓迎は「何も勉強しなくてよい」という意味ではないため、入社後の研修内容まで確認するようになりました。
4.宅建がないと転職できないと思っていた
不動産業界といえば宅地建物取引士、いわゆる宅建です。最初は「宅建を取ってからでないと応募できないのでは」と思っていました。
しかし、求人を探してみると、宅建を持っていなくても応募できる求人はあります。もちろん宅建があれば、応募できる求人が広がる、資格手当が付く場合がある、不動産の知識を証明しやすいといったメリットがあります。
そのため、転職活動をしながら宅建の勉強を始める方法も選択肢だと感じました。宅地建物取引士の登録制度は、国土交通省の案内で確認できます。
5.会社によって働き方がかなり違う
転職活動をして一番感じたのは、同じ「不動産営業」でも働き方が違うことです。
| 比較項目 | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 営業方法 | 新規電話営業中心 | 反響営業中心 |
| 給与 | インセンティブ大 | 固定給中心 |
| 特徴 | 高収入を狙いやすい | 休日を取りやすい |
どちらが良い悪いではありません。自分が「稼ぎたいのか」「働きやすさを優先したいのか」で向いている会社が変わります。
不動産業界への転職で確認したほうがよい条件
面接前に5項目をチェックした
未経験から不動産業界へ転職するときは、求人を見るたびに次の5つを同じ基準で確認すると比較しやすくなります。
- 基本給とインセンティブ
- 営業方法
- 休日
- 残業
- 宅建手当
特に営業方法は重要です。不動産営業でも、電話営業、飛び込み、反響営業、紹介営業などがあります。営業経験がない人なら、どのようにお客様を獲得する仕事なのかまで確認しておいたほうがよいでしょう。
面接での確認方法に迷う場合は、転職面接で退職理由を伝えるポイントも参考になります。
不動産業界に向いている人は?
人と話すのが苦にならない人
営業職の場合、お客様とのコミュニケーションは避けられません。ただ話が上手いだけではなく、相手の希望を聞く、条件を整理する、分かりやすく説明するといった力が必要です。
収入アップを目指したい人
インセンティブ制度がある会社では、成果によって収入が増える可能性があります。「結果を出した分だけ評価してほしい」という人には向いている場合があります。
一方、毎月安定した給与を最優先したい人は、固定給と歩合給の割合を確認したほうがよいでしょう。
勉強を続けられる人
不動産は専門知識が必要になる業界です。入社して終わりではなく、物件、契約、住宅ローン、法律、税金などを少しずつ覚える必要があります。宅建取得を目指す場合も継続的な勉強が必要です。
不動産業界への転職で後悔しないためのアドバイス
「年収」より先に「仕事内容」を見る
未経験から不動産業界へ転職する準備を最初からやり直すなら、年収順に求人を見ることはしません。まず、どの不動産の仕事をしたいかを決めます。
そのあとに、給与、休日、営業方法、勤務地、福利厚生を比較します。順番を変えることで、求人選びがかなり分かりやすくなります。
ほかの業界も含めた失敗例は、20代の転職でやりがちな失敗5つと回避法で確認できます。
不動産専門の転職サービスを利用する方法もある
宅建Jobエージェントなどで求人を比較する
一般的な転職サイトでも不動産求人は探せます。ただ、未経験から不動産業界へ転職する方が業界を絞って探す場合は、不動産業界に特化した転職サービスを利用する方法もあります。
不動産業界専門の転職支援サービスのひとつが「宅建Jobエージェント」です。不動産求人を中心に探せるため、未経験から応募できる求人、営業職、宅建資格を生かせる求人、不動産業界経験者向け求人などを比較したい人には候補になります。
ただし、転職エージェントを利用したからといって、必ず希望条件の求人が見つかるわけではありません。複数の求人を比較して、自分で条件を確認することが大切です。エージェントの比較軸は、20代の転職エージェント選びでも解説しています。
不動産業界への転職でよくある質問
まとめ|不動産業界への転職は会社選びで大きく変わる
未経験から不動産業界へ転職するときは、「不動産営業なら稼げそう」という部分だけで会社を選ばないことが大切です。不動産業界は職種や会社によって働き方がかなり違います。
- 基本給とインセンティブ
- 営業方法
- 休日
- 未経験者への研修
- 宅建資格の扱い
年収だけで転職先を決めるのではなく、自分がその仕事を続けられるかまで考えて会社を選びましょう。一般的な求人サイトだけでなく、不動産業界に特化した転職サービスを比較する方法もあります。

