看護師の退職届の書き方|提出時期と例文・確認ポイント5つ

看護師の退職届の書き方と提出時期を確認する看護師 転職準備・応募

看護師の退職届をいつ、どのように出せばよいのか分からず、手続きが止まっていませんか。退職願との違いや提出期限、手書きの必要性など、職場では聞きにくい疑問もあるでしょう。

退職に関する書類の名称や提出方法は、病院・クリニック・施設によって異なります。まず就業規則と指定様式を確認し、直属の上司と退職日を話し合ったうえで準備することが基本です。

この記事では、看護師の退職届の書き方を例文付きで解説します。提出時期、封筒の準備、提出前の確認点まで順番に整理するので、落ち着いて手続きを進めるためにお役立てください。

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看護師の退職届を出す前に知りたい結論

最初に行うことは、退職届を書くことではなく、雇用契約と就業規則、職場指定の手続きを確認することです。書類を突然持参すると、退職日や引き継ぎ予定が決まっておらず、書き直しになることがあります。

  • 就業規則で退職の申出期限を確認する
  • 無期雇用か有期雇用かを確認する
  • 直属の上司へ退職の意思と希望日を伝える
  • 退職願・退職届・所定申請書のどれが必要か確認する
  • 退職日が決まってから正確な日付で作成する

日本看護協会も、施設ごとに就業規則などで退職手続きが定められていることが多いため、まず職場のルールを確認するよう案内しています。一般的な書き方より、勤務先の指定様式が優先です。

退職願と退職届の違い

一般には、退職願は退職を申し出る書類、退職届は確定した退職を届け出る書類として扱われます。ただし、法律で名称と書式が一律に決められているわけではなく、職場によって呼び方や運用が違います。

退職願とは

「退職させていただきたい」と、職場へ合意を求める段階で使われることが多い書類です。口頭での面談後に提出を求められる場合もあれば、書面を使わず所定の申請システムで手続きする場合もあります。

退職届とは

退職日が決まった後に「退職します」と正式に届け出る目的で使われることが多い書類です。看護師の退職届は重要な意思表示になるため、撤回できると決めつけず、退職日と転職先の入職日を確認してから提出しましょう。

「辞表」は通常の看護師も使う?

辞表は、役員や公務員などが役職・身分を辞する場面で使われることがあります。民間病院に雇用される一般職の看護師は、通常、勤務先が指定する退職願または退職届を使用します。地方公務員・国家公務員として働く看護師は、民間の雇用とは手続きが異なるため、所属先の人事担当へ確認してください。

退職届の提出時期はいつ?

実務上は、就業規則に記載された期限を確認し、引き継ぎや勤務表の調整ができる時期に申し出ます。医療現場では勤務シフト、夜勤、委員会、受け持ち患者などの調整があるため、1〜2か月前を目安とする職場もありますが、全国共通の期限ではありません。

無期雇用の看護師

e-Gov法令検索の民法第627条では、期間の定めのない雇用について、各当事者はいつでも解約を申し入れられ、原則として申入れから2週間で終了すると定めています。ただし、月給制など報酬期間との関係や個別事情があり、円満な引き継ぎには早めの相談が現実的です。

有期雇用・公務員の看護師

契約社員など期間の定めがある契約を途中で終了する場合は、無期雇用と同じ扱いとは限りません。民法第628条では、やむを得ない事由がある場合の解除が定められています。契約期間、更新状況、退職理由を確認し、自己判断だけで欠勤せず、人事担当や相談窓口へ確認しましょう。

また、公立病院などで公務員として働く場合は、地方公務員法などに基づく退職手続きが関係します。勤務先が示す申請期限と様式に従ってください。

看護師の退職届の書き方と例文

職場指定の用紙がなければ、タイトル、退職理由、退職日、提出日、所属・氏名、宛名を漏れなく記載します。日付を混同しやすいため、退職日は雇用関係が終了する日、提出日は書類を提出する日として分けて確認します。

記載する6項目

  1. タイトル:用紙の上部中央に「退職届」と記載
  2. 書き出し:「私儀」または「私事」と記載
  3. 退職理由:自己都合なら一般に「一身上の都合により」と記載
  4. 退職日:上司・人事と確認した日付を記載
  5. 提出日・所属・氏名:正式な部署名を使い、手書きなら氏名の後に押印が必要か確認
  6. 宛名:病院や法人の正式名称と代表者の役職・氏名を記載

そのまま参考にできる例文

退職届

私儀

このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたします。

令和○年○月○日
○○病院 ○○病棟
氏名 ○○ ○○

医療法人○○会
○○病院 院長 ○○ ○○ 様

上の例文は一般的な自己都合退職の形です。病院が所定用紙を用意している場合は、その項目と表現に従います。会社都合、定年、契約期間満了などでは退職理由の扱いが異なることがあるため、人事担当へ確認してください。

手書きとパソコンはどちらがよい?

法律上、一般的な退職届を必ず手書きにするという一律の決まりはありません。職場の指定がなければパソコン作成を認める職場もあります。手書きの場合は黒色の消えない筆記具を使い、修正液や修正テープで直さず、間違えたら新しい用紙で作り直すと安心です。

提出前に確認したい5つのポイント

提出前は、書式だけでなく、職場との話し合いと記録まで確認します。看護師の退職届で起こりやすい日付・宛名の間違いを防ぐため、次の5項目を順番にチェックしてください。

看護師の退職届を提出する前の5つの確認項目
就業規則、上司への報告、日付、宛名、控えの5項目を提出前に確認しましょう。

1.就業規則と指定様式を確認する

退職の申出期限、提出先、必要な書類、電子申請の有無を確認します。院内規程に「○か月前まで」とあれば、引き継ぎに支障が出ないよう、可能な範囲で早めに動きましょう。

2.直属の上司へ先に報告する

忙しい時間帯を避け、看護師長など直属の上司へ面談を依頼します。ナースステーションで同僚がいる前に伝えるのではなく、落ち着いて話せる場所と時間を確保しましょう。退職届を突然机に置く方法は、連絡漏れや感情的な対立につながるおそれがあります。

3.退職日と提出日を区別する

退職日は最後の出勤日と同じとは限りません。有給休暇を取得する場合は「最終出勤日」「有給取得期間」「退職日」をカレンダー上で分けて確認します。有給の残日数を調べる方法は、看護師の有給休暇を確認するポイントも参考にしてください。

4.正式な宛名・所属・氏名を確認する

病院名、法人名、院長名、所属部署は略称を使わず正式名称で記載します。「様」と「殿」のどちらを使うか、押印が必要かも指定様式で確認してください。代表者名が分からなければ、推測せず人事担当へ尋ねます。

5.控えと提出記録を保管する

提出前にコピーまたはスキャンを取り、提出日、提出相手、面談で合意した内容を記録します。退職日や有給休暇の認識違いが起きたときに確認できます。個人情報や患者情報は控えに含めないでください。

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封筒の書き方と提出方法

封筒を使う場合は、白無地の封筒を選び、表に「退職届」、裏に所属と氏名を書くのが一般的です。ただし、封筒不要の所定様式やオンライン申請もあるため、勤務先の案内を優先します。

  • 用紙は文字が内側になるよう三つ折りにする
  • 表面中央に「退職届」と記載する
  • 裏面左下に所属部署と氏名を記載する
  • 封をするか、のり付けしないかは職場の指示を確認する
  • 原則として直属の上司へ手渡しする

上司が長期不在の場合や受け取りを拒まれた場合は、人事・総務へ提出方法を確認しましょう。郵送する必要があるときは、送付先と必要な記録方法を先に確認し、送付状を添えると内容が伝わりやすくなります。

円満退職につなげる3つの行動

書類が整っていても、引き継ぎや情報管理が不十分では円満退職につながりません。退職日まで医療従事者としての責任を保ち、患者さんと職場に配慮して進めます。

引き継ぎを一覧化する

受け持ち業務、委員会、係、物品管理、研修担当などを一覧にします。患者情報は院内のルールに従って共有し、個人の端末や私物へ持ち出さないようにしてください。

転職理由を簡潔にそろえる

退職届に詳細な不満を書く必要はありません。面談では前職批判だけにならないよう、今後の働き方やキャリアの希望に結び付けます。次の面接で説明する準備には、看護師の転職理由を伝える方法が参考になります。

応募書類と面接準備も並行する

退職手続きだけに集中すると、転職先の準備が遅れることがあります。看護師転職の履歴書の書き方看護師転職の面接質問10選を確認し、退職理由・志望動機・入職可能日の説明をそろえておきましょう。

退職届を受け取ってもらえないとき

まずは提出方法と退職日の認識を記録し、人事・総務など別の正式窓口へ確認します。無断欠勤を始めたり、患者情報や備品を持ち出したりする行動は避けてください。

厚生労働省「退職、解雇、雇止めなど」では、任意退職の申出時期や、辞めたいのに辞めさせてもらえない場合の考え方が説明されています。雇用形態、給与形態、契約期間によって扱いが異なるため、個別のトラブルは総合労働相談コーナーや法律の専門家へ相談してください。

よくある質問

看護師の退職届は手書きでないと無効ですか?

一般的な退職届を必ず手書きにするという一律の決まりはありません。職場が所定用紙や手書きを指定している場合は従い、指定がなければ人事担当へ確認してください。

退職理由は詳しく書く必要がありますか?

自己都合退職では、一般に「一身上の都合により」と簡潔に記載します。会社都合や契約期間満了など、扱いが異なる場合は勤務先へ確認してください。

退職届は誰に渡しますか?

一般には看護師長など直属の上司へ手渡します。ただし、人事部への提出や電子申請を指定する職場もあるため、就業規則を確認してください。

退職日と最終出勤日は同じですか?

有給休暇を退職前に取得する場合などは異なります。最終出勤日、有給取得期間、退職日を分けて確認し、書類には合意した退職日を記載します。

提出後に退職届を撤回できますか?

意思表示の内容や職場の承諾状況などによって扱いが異なり、自由に撤回できるとは限りません。提出前に退職日と意思を十分確認し、必要なら専門窓口へ相談してください。